アナログとISDNとDSL

アナログ

 アナログとは、通信情報を符号化しないで伝達するシステムのことで、要するに以前からある電話の通信方式です。プッシュ式の電話機でも、ダイヤルしてから先方の電話が鳴り始めるまでに若干の時間を要するのでそれと分かります。
  固定電話の契約では、アナログは一回線のみを所有するので、基本料金は低価格です。テレコムが売り出しているアナログ回線はT−Net(ティー・ネット)と呼ばれています。


ISDN

 ISDNとはデジタル公衆回線を使用する通信システムのことで、これによって高速通信が可能になり、現在、通信方式の主流となりつつあります。
  固定電話の加入でISDN回線を申し込むと、3つの電話番号と2つの電話回線と割り当てられます。電話機やファックス機などをそれぞれの電話番号に振り分けて設定し、ファックス送信をしながらかかってきた電話を取ったりと同時に2つの回線が使用でき、通話しながらインターネットにアクセスすることも可能になるので通信機器を多く利用する家庭には便利です。
 ISDN専用電話なども売っていますが、すでにアナログの機械を所有している場合もターミナル・アダプターを取り付ければ問題なく使用できます。

ISDNに必要なものたち
 ISDN回線を利用する場合、アナログと違って最低ふたつのボックスが必要になります。

NTBAボックス(エン・テー・ベー・アー・ボックス)
 これは電話の差込口とISDN電話の間に取り付ける箱で、これがなければISDN電話は使用出来ません。ISDN契約時に、自分で取り付ける場合は手渡され、工事を依頼する場合は係員が持参します。
ターミナル・アダプター
 アナログの機械を持っている場合は、ターミナル・アダプターをNTBAボックスと機械の間に接続すると使用可能です。PCでアナログモデムを使用する場合はいずれにしても必要です。


T−Net Box

 T−Net Box(ティー・ネット・ボックス)はテレコムのコンピューターによるサービス機能で、留守番電話やオート返信ダイヤルなどの機能が提供されています。ISDN契約にはこのサービスが込みになっているので、留守番電話機能のついた電話を買う必要がなくなり便利です。


DSL

 DSLとは 、Digital Subscriber Lineの略で、家庭の電話回線を用いて高速デジタル通信を行う方法のことです。
  DSLを使用してインターネットを利用すると、今までの56Kbit/s Modemが13倍の速度を持ち、768Kbit/sの速さでインターネット上の情報交換速度を可能にします。
 最近は1.024 kbit/sをはじめとし、16.000 kbit/sまでさまざまな速度の回線サービスが提供されています。

 テレコム各接続タイプの情報交換速度比較
 データ容量2MBの場合
 
T−NET
T−ISDN
T−ISDN
ケーブル接続
T−DSL
ネット上最高速度
56Kbit/s
64Kbit/s
128Kbit/s
768Kbit/s
時 間
4.77分
4.17分
2.08分
22秒