ベルリンの建物タイプ
  
 ベルリンには建てられた時期によってさまざまなタイプのアパートがあります。

アルト・バウ

 築百年ほどの建物をアルトバウと呼んでいます。ベルリンの街は戦争でかなり壊れてしまったので、アルトバウの多くは戦後に残った部分から修復されたものです。外壁があっさりとしていても、一旦中に入ると、石造りで重厚で、一つ一つの部屋がゆったりと大きく作られ、天井は4メートルほどあり、彫刻の施された大きな扉や、壁にアールヌーボー調などの美しいレリーフなどが残っていたりするのでアルトバウファンは多くいます。


アルトノイバウ

 40年代に建てられたアパート群をアルトノイバウといいます。重厚な感じに見えますが、中は最近の建物と似ています。


ノイバウ

 ノイバウは、直訳では新築という意味ですが、60年代以降に建てられたもの全てを指します。日本の団地やニュータウンの様に見える建て方のものから近代的なものまでタイプも様々です。

  
ホーホハウス

 ノイバウでも高層アパートはホーホハウスと呼ぶことがあります。
 多くは安価な家賃の物件ですが、都心の一部にはホーホハウスでありながら高級マンションになっているところもあります。


シュタット・ヴィラ

 ゆったりと豪邸を意識して建てたアパートや、アルテバウから高級感を持たせて建てかえられた建物をシュタット・ヴィラといいます。
  外観が美しさもさることながら、庭なども美しく設えられ、内装もこだわり、高級システムキッチンなどが設備され、ゲスト用のトイレ・バスルームが別にあったりします。
  セキュリティーも万全を期したところが多く、お家賃は高級マンションのレベルになります。


ヴィラ

 閑静な住宅街に多い、1900年初頭から20年代までの間に建てられた邸宅をヴィラと呼んでいます。
  当時はひとつの家族が住んでいましたが、今では階ごとに住まいが分けられたり、何家族かでシェアするところが増えてきました。